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お知らせ

会員園探訪-共同保育所にんじん

2018/07/9

田無駅を降りバス通りを歩き、1本道を入り少し歩くと閑静な住宅街に子供達のにぎやかで楽しそうな声が聞こえて来ました。そこに溶け込んでいる大きめの一軒家のような「共同保育所にんじん」です。

中に入ると玄関で子供達が
「だれー?」
「なにしにきたのー?」
「こんにちはー!」
など、人懐っこく明るく出迎えてくれました。

広い廊下では大きめの子供達が、奥の畳の広い部屋には小さい子たちが寝転がったり本を読んだり走り回ったりして自由に遊んでいました。初対面にも関わらず子供達がおもちゃのコップを持ってきてジュースに見立てて(?)どうぞーとおもてなしをしてくれました。まだ1歳になっていない子も保育者たちにお世話をされながらのんびりまったり過ごしていて幸せそう。大きな子達は子供達だけで仲良く遊んでいて女の子達のごっこ遊びの声が元気に響いていました。

施設の中は全体的にウッディーな雰囲気で清潔な印象。大きな一軒家の様な感じでおじちゃんおばあちゃんの家に来たようなそんな気分になりました。家具類は備え付けになっているので地震で倒れる心配も無く、床は畳の周囲をフローリングが囲っていて夏でも冬でも快適に過ごせることでしょう。

ベランダは広くはないが、小さい子が水遊びをするプールを置くくらいなら十分なスペース。日よけのネットも設置してあり、子供達はこれからの季節楽しく安全に水遊びを楽しめそうです。

共同保育所にんじんの吉野さんにお話を伺いました。

・共同保育所にんじんができるまで

40年前、旧田無市の公立保育園は障がい児の入所ができなかったのですが「仕事を続けたい」「我が子を地域の子ども達と一緒に育てたい」と障がい児の親と思いを持った有志により、と健常児を一緒に育てていける施設をと「共同保育所にんじん」を設立しました。2003年4月に認証保育所となりましたが、保育の事・障がい児の事など開所当時の考え方を受け継ぎ現在に至ります。

・園の特徴について

「自由にのびのびと、のんびり育てる」が保育方針。大人が決めたカリキュラムに従うのではなく子供の自然に成長する本来の力をそのまま伸ばしていき、赤ちゃんから学齢までの異年齢の中で育ち地域の中でどんな子供もみんな一緒に育てていきたいと思っています。

0歳児~6歳児までの異年齢保育。大きな子は小さな子の面倒を見る、小さな子はお兄ちゃんお姉ちゃんの真似をして成長していく等、大人から保育されるだけでなく、子供同士で刺激しあえる環境です。

・こだわり

保育者と預ける親とが一緒に子どもを育てる保育園(共同保育所)です。地域の介護施設に行ったり、近所のおじいちゃんも毎週紙芝居を読み聞かせに来てくれます。親も保育者も「名前」で呼び合い飲み会等の集まりも多くみんな仲良しなのがこだわりであり自慢できる部分です。

・安全への取り組み

定員24人に対し、常勤保育士8名、非常勤保育士4名毎日7~8人の大人が保育に携わり、細かい部分にも目の行き届いた環境となっています。

・その他

毎日近くの公園や児童館へ出かけます。行き先は子供達の希望を中心に体調や天候を考慮して決め、2歳近くの子供からできるだけ歩かせています。車の多い道は手を繋いで端を歩く事を指導し、車もなく安全な場所では子供達が自由に遊べるよう大人が見守っています。